ボンゴっちゅうのはねぇ・・・。

・・・皮、だと思うのであります。

ボンゴも色々ありまして、そのボディ自体は実に多様なブランド&モデルが存在するのですが、僕は皮が9割がた音を決めると信じてやまないものであります。

因みに私の愛器はこれ。
マタドール製。

これで十分。以前はLP社製も持っていましたが、楽器整理の為売りました。

値段はもちろんLPモノの方が高いわけですが・・・、皮を押さえる金属の輪っかがご覧になれますでしょうか。

これがLPのものは、コンフォート・カームリム といって、手に優しい設計になっています。

が、しかし、これは成型された皮を張るのには問題ないのですが、フラットな皮を貼る人間には不向きな機種で、それから、僕はやむ負えず手指がリムに当たってしまうような状況が逆に好きだったりするので、画像のようなトラディショナルなリムの方が好みなのです。

リムの形状、それから、「ボンゴは皮」感により、上位機種のLPを手放した次第で。

で、私はず~っと、「生皮」、「木胴」派だったのですが、この皮=ヘッドには、ドラム・セットのようにプラスチック・ヘッドがランナップされております。

ボンゴは小さいほうのヘッドを、カンカンに張って演奏するのですが、その為皮への負担が多く、よく破ってしまったものです。

それで、プラスチックなら・・・と、導入してみたプラスチック・ヘッド、これは最近ではテンションのかかる部分がナマ皮式に、リングを巻き込む形に改良されているのですが、最初期のぷら・ヘッドは、ヘッド部とリング部が接着されておりました。

その為、通算4枚ほどは使用前に、或いは2、3回の使用でヘッドが壊れる(破れるというより壊れるという方が正しい表現かと・・・)という自体に辟易しておったのであります。

が、しかし、4年もの間テンションを緩める事もなく使うことの出来たヘッドがありました。

これは、サルサ・バンドをやっていたころから貼りっぱなしで、こんな事があるのかというほどのロング・ラン。

しかし、最近では年に数度、ボンゴ・セーロに変身するとき以外は使われることもなく、まさにその数回のうちの一つの為に、本番前に取り出したところ・・・

ぼよん

・・・あぁ、逝ってしまわれたのですね・・・。

さし当たって外観ではわからずとも、音でそのことを知る。

楽器からヘッドを外してみると、果たして、この状態に。

下部の金属部分、これを本体の金属の輪っかが押し下げる事によって、テンションが得られチューニングが上がるのですが、それと「皮」部分が剥離してきています(金属部すぐ上の白い部分が、引っ張られて裂けてきている部分)。

しかし、ほぼ設計ミスの商品といっても良いものがここまで頑張ってくれたのには感謝の念が絶えず、ヘッド供養をしなくてはなりますまい。

左手人差し指があたる部分のコーティングのハゲが、永年月、共に歩んだ歴史を醸し出すのであります・・・。

・・・つうか、本番前に使い物にならなくなってどうしたのか・・・?

これはですね、その粗雑なつくりから、いつ壊れてもおかしくない品のため、常に予備ヘッドが同梱されていた次第で、事なきを得たわけです。

上の写真が張替え後です。

ロゴがREMO社のものになっていますが、古いものもREMO製だったので、いわばマイナー・チェンジされたヘッドです。

問題は・・・、買った時期はほぼ同一、つまり、つくりは一緒ということ。

彼もまた、いつ壊れてもおかしくない身の上ということで、結局予備を購入しなくてはなりません。


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