「野生忘れたあの動物について」・・・の続き。

昨日のエントリでは、伝書鳩について書き始めたのですが、レース鳩について展開したまま終わってしまいました。

ですので、もう一度戻って、伝書鳩について書いてみようかと思います。

それで、「伝書鳩」で検索しますと、ウィキがヒット で、伝書鳩もレース鳩も同じものの違った呼び名だというのが分かります。

これで終わってしまうと元も子もないので続けますが、説明を見ていると面白い話が満載であります。

なぜに、鳩なのか?

これは、鳩が帰巣本能が並外れている、また、人に慣れ易く飼いやすいからで、鳩を飼う→遠隔地に同行させる→手紙、或いはモノを運ばせる(鳩舎へ)、という工程をたどります。

「前近代的な・・・」と思うなかれ、古くは紀元前5000年ごろ、最近では先の大戦まで、手を変え品を変え使用されていたようです。

イギリスでは軍用鳩を多用し、それを駆逐する為にドイツでは軍用鷹を飼い、鳥類による代理戦争も行なわれていたとか・・・。

さすがに最近では、通信使としての役目を終え、伝書鳩としての能力はレースで発揮されるのみとなっているようです。

・・・ということはですよ、1000キロはなれたところからでも巣に帰ることができるといわれるタフネスさと、超常能力といっても過言ではない帰巣本能を兼ね備えた鳩が、なぜに今や、車に轢かれるのを覚悟でだらだらしているのか・・・。

ひょっとすると、燃え尽き現象ではないでしょうか。

定年退職をして、何をして良いのか分からない元企業戦士よろしく、失った牙を思うやるせなさに無気力状態なのでは・・・。

鷹の追撃をかわしつつ密命を全うする、そんなスリリング且つ公共に益する仕事をなくした喪失感は察するには余りあるのであります。

・・・というような、その鳩胸に宿る「やるせなさ」に思いを馳せながら歩いた駅までの道であったのですが、・・・またも人の前をチョロチョロ蛇行しやがりはります。

殆ど足が触れんばかりの距離でウロウロを繰り返すので、踏まないようにこちらのステップは計らずもファンキーに。

前言撤回。

鷹をかわしたDNAを思い出せ!

三億円事件と伝書鳩 1968~69/吉田 和明


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