わたし:「あのう・・・すみません・・・」

わたし:「この辺にミドルノート工房って言う、生演奏が聴ける喫茶店みたいなお店があるはずなんですが御存じないですか?」

おばちゃん:「へ?知らんで。そんなんこの辺にアンの?知らんな~」

わたし:「いや、ある筈なんです。番地もこの辺りなんですが・・・」

おばちゃん:「その番地なら、そのマンションの辺りやな~。でもそんなお店なかったと思うけどな~」

わたし:「いや確かにこの辺だと思うんですけど・・・。僕、今日そこで演奏する事になってるんです」

おばちゃん:「演奏!あんたなにすんの?」

わたし:「パーカッションて言って・・・あの、手で太鼓叩いたりするんですけど・・・」

おばちゃん:「私生演奏好きやねん。それ何時からやんの?」

わたし:「たしか、20時頃からなんですけど」

おばちゃん:「あら!急がなあかんがな!その番地やったらその辺やと思うけどな。そんなとこあるんやったらいっぺん見にいかなアカンわ。それは何ぼで見れんの?2000円くらいか?」

わたし:「多分そんなもんやと思います」

おばちゃん:「ほんでアレか? お酒とかついてんの? わたし、お酒飲めへんねん」

わたし「・・・いや~、ついてたか覚えてないんですけど、お茶とかもあると思うけど・・・」

おばちゃん:「そうか、ほんならあとで見に行くわ。その番地やったらあの辺やわ」

わたし:「じゃ、もうちょっと探してみますわ」

→  私、お店発見。車を止めていた場所に戻る。

→  自転車でおばちゃん参上。

おばちゃん:「どないや。店あったか?」

わたし:「ありました。その大きい方の通り沿いでしたわ」

おばちゃん:「何や、あんた車か。そこに駐車場あるからな。そこに入れたらええわ。で、どこて?」

わたし:「その角から3件ほど向こうに行ったところですわ」

おばちゃん:「そうか。ほな、おばちゃんシステム聞いてくるわ。あんまりそんなん行った事ないからな」

わたし:「うん。どんなんか確かめてみて」

おばちゃん:「私な、外食はしないことにしてるからな、システム聞いてくるわ」

→私、機材搬入&セッティング(入り時間をオーバーしてしまっていたので)。

 おばちゃんが奥さんに色々聞いている模様。

→おばちゃん一旦帰宅の模様。

→その後、サウンドチェック、食事、1ステ終了&中休み。

おばちゃん:「来たで~。約束守ったからな。これもなんかの縁やからな。・・・やっぱり生演奏はええわ~。何や、こう、背中の方に、ずん、ずん、ってくるやろ?あの感触がええねん。

~中略~

えらい喋って、時間とってもうてごめんな」

わたし:「そんなんいいって。ありがとうね。時間まだ大丈夫やったらもうちょっとやるから見て行って」

→2ステ開始&終了。

わたし「おかあさん、ありがとうね。ホンマに来てくれるなんて、嬉しいわ~」

おばちゃん:「約束守ったで~。

あんたイチビっとったな。ええこっちゃ。そういうとこ見せるのも大事やで。手ぇ痛ないの? ちょっと見せてみ。・・・あぁ~、ええ手や。鉄筋屋さんとおんなじ手ぇや。こういう手がええねん。せやけど、みんながんばっとったな。おばちゃん、なんや涙ぐんでしもたわ・・・(以下略)」

素敵な出会いでありました。


Pass the pulse!

6件のコメント

  1. SECRET: 0
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    おはよう!
    こういうときの大阪ってええよね(^_-)-☆
    そのおばちゃん、実は河内音頭の名手だったりして。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    まいど~!
    そうやんね。大阪の明の部分、みたいな。
    因みにおばちゃんは絵と和胡をたしなむらしい。

    「なるほどな~。ヒントもろたわ」

    と言ってはった。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    久しぶりに関西弁堪能しました。
    何だかドラマを一本見終わった様な感覚・・・
    いいですね、暖かそうでうらやましいです。

  4. SECRET: 0
    PASS:
    真夜中に声だして笑いました!!
    いや~。え~もん読ませてもらいました。
    ありがとうございました。
    26日お会いできるんですよね?ヾ(@^(∞)^@)ノ

  5. SECRET: 0
    PASS:
    >Kimicoさん

    コメント有難うございます!
    昨日は本当に、大阪らしい人情に触れることが出来ました。

    本来なら、すれ違った事すら気づかなかったかもしれないお互いが、いつの間にやら同じ時間を共有しているなんて、本当に、人との縁はどこでどう繋がるかわからないですね。

    そんな出会いについてのエントリに、同じように偶然に御縁を頂戴したKimicoさんからコメントを頂く。
    更には、本日一緒に「イチビって」くれた相棒のコンガは、奇しくもKimicoさんから譲っていただいた「IT-4425君」とくれば、感慨もひとしおです。

    彼はすっかり僕のメイン・コンガになっています!

  6. SECRET: 0
    PASS:
    >etsukoさん

    コメント有難うございます!
    お楽しみいただいたようで光栄至極です!
    し、しかし、この時間に声を出して笑うのは非常~に、怪しいっす!
    やばいっす!
    ディスプレイの反射光に照らされて、一人笑うetsukoさんを想像してみました。

    &木曜はやむにやまれぬ事情によりNGになってしまいました。
    すみません・・・。

    詳しくは私信にて改めてお伝えいたします!

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