先日のラテン・ピアノ・トリオの際に、ボレロでコンガと兼奏(造語)しようと思い、その日巡回に立ち寄ったリサイクルショップで衝動買いした、エッグ・マラカス(made by kikutani)です。
エッグ・シェイカーに取っ手がついているだけなので、エッグ・シェイカーでもあります。
あくまで私見ですが、ティンバレスのパイラやマラカスの音は、実際の楽器の音と、サルサ音源から聞こえてくる音とに違いがあります。
アンサンブルの中で相殺される倍音などがあり、音源上はそうなっていると言うことかもしれませんが、ティンバレスのパイラの音は、シェルを「ロッド」の如き、先割れスティックで叩いたような音になっているし、マラカスの音はシェイカのようなハイ・ピッチな音に収斂されている。
もちろん、時代・録音状況など、その後の処理など、いろんな選択の中で個々の楽器音も変質していくのでありますが、私の場合、楽器本来の音が好きな楽器と、むしろ音源から聞こえてくるようなアンサンブル後の音色の好きな楽器とがあります。
それならば、むしろ、「アンサンブル後の音色」を手元で出したいと言う傾向があり、その場合兼奏するのであれば、LPの本皮マラカスより、このエッグマラカスのほうが、トリオと言う小編成では効果があるのでは、と思ったのです。というか、やっていて私が気持ちよい。
しかし、マラカス的に鳴らすには、奏法上非常に慣れが必要でありますので(兼奏ですから、エイトビートで十分なのでありますが)、控え室等で音を切る練習をしておりますと、ピアノ氏が、「シェイカーの音にしか聞こえない」とおっしゃるので、ラテン・ジャズと言うよりは、ソン的楽曲を題材にしていることもあり、使用を控えたのでありますが、もう少し兼奏に説得力を持たせて、いつかは使うつもりであります。
今書いてきたのは、キューバ音楽の文脈の中でのマラカスについてですが、こちらは踊りやコロ(コーラス)、或いはカンタ(メイン・ヴォーカル)と兼奏されることが多く、アドリブ等の必要がほぼありません。
しかし、フォルクローレの方へ目を向けますと、マラカスをアドリブも加えながら自在に操る奏者を良く見かけます(より、独立したパートとしてのマラカスです)。
この場合、フレーズもより細かくなるため、サルサ界隈で王道である、本皮・マメ多めのマラカスではなく、木製(或いは椰子系植物・マラカの実=マラカスの語源)・粒小さめの楽器が好まれるようです。
・・・移動の車中、スティック練習をすることもよくある為、スティックは常備してあるのですが、このエッグマラカスは非常に小ぶりで両手でつまみながらハンドル操作が可能です。しかも、楽器実物でありますから、本来の音で練習できると言う優れものであります。
通常は片手でいかに音を切るかと言うことになりますが、そこはそれ、両手で扱う楽器でありますから、直線になりますと、つい両手を離して練習している自分に気づくこともよくあります。
ですので、余り運転をする機会のない方、特に、サンデー・ドライバーにはお勧めできません。
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私はLP社の本皮のマラカスを持ってかなり月日が経ちますが、普段使用するには音量が大き過ぎる上、あの大粒が出す強烈なウネリまでは必要の無いリズムばかりなので、なかなか登場しません、と言いますか、なかなかキレのある音を出せずじまいです。
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kimicoさん、こんばんわ!
同じく!
LP本皮持っているのですが、使う機会が少なすぎて、ほこりをかぶっていました。
使う機会が少ないから練習もしてないし・・・。
今回こんな感じで久々に引っ張り出してみました。
でも、興味はコロンビアやベネズエラの小ぶりなものに向かっているので、ぼちぼちやっていこうと思います。