嵐が丘’07

今日は、On se les roule というボサノバユニットのshuさんがやっている、ハニーFMの番組内での演奏に行きました。
収録スタジオ内で生演奏ということで、私のパートにはマイクがなかったので、皆さんのマイクにかぶってくる私の音が録音されるという仕組みで、難しい予感。

しかし、頂いたヘッドホンをかけると、かなりの大音量でなっていて、ヘッドホン「外」から聞こえる自分の生音はほぼない感じ(小さめに演奏していたから、というのは勿論ですが)。

つまり、ヘッドホン内の音だけで考えればよろしく、手元の音量調節がかなりしやすかったので、ラッキーでした。

さてさて、ここで急に話題を変えまして、その往路。
お気に入りのAMラジオをかけながら、車を知らせていますと、懐かしい曲が掛かりました。

ケイト・ブッシュの『嵐が丘』。

ところが・・・、

ん?

出だしの声がやけにハイ・ピッチでないかい???
それから、すぐに、レコードの回転数がぐにゅぉ~っとなったような感じが・・・。

いやいや、しかしテンポは変わってないしな~。

そもそも、今日びレコードでラジオ番組はやっておらんだろう、と。

では、CDのピッチ・シフターかなんかが掛かってて、分からんようにもともとのピッチに変えたとか???

・・・、というようなことがありまして。
これは、番組内のちょっとした放送事故なのか何なのか。

いや、待てよ。

たしか、私が聴いた『嵐が丘』は、『嵐が丘’86』とか呼ばれていたような・・・。

・・・なんて思いながら、今に至ったので、とりあえず調べてみますと

「’86」があるからには、オリジナルがあるはず、

という予想通り、もともと、1978年のきょく(PCが駄目で変換しないので、以下「曲」はひらがな)。

さあ、こうなったら聞き比べです(i-tunes きょく単品買いにて)。

とりあえずオリジナルは↓のアルバムに収録。

The Kick Inside/Kate Bush

イエス!
今日聴いたのはコレ。

放送局の問題ではなかったようです。
この時 Kate さんの御年19歳、若さ爆発のハイ・ピッチと、下の音域に言ったときのフラット感の落差が、レコードの回転数を変えたかの如き・ピッチ・シフターをいじったが如き感覚をもたらしたようです。

う~ん、それにしても、ドラムのリズムがぬるいな~。

それから、エンディングのギターソロ、長っ。

トータル4分29秒のうち、エンディング(フェイド・アウトに至る)のGソロが1分20秒。
しかも、さほど盛り上がることも名く、淡々とした感じなのよね。

で、私がリアルタイムで聴いたのは↓コチラに収録されたもの。

The Whole Story/Kate Bush

「’86 」ではなくて、「New Vocal」らしい。
いや、確かに以前は「’86」と表記されていたと思うのですが・・・。

まぁ、いいや。

イントロ、ピアノにかぶさってた、ツリー・チャイム的音色が削られてますね。

・・・そして、

おぉ~、これこれ。

ドラムは、80年代・パワー・ステーション・サウンド。

ドッ!    パーンッ!

ですな。
スネアのサスティーン(エフェクト)が聴いてると、リズムの「ぬるい」感が無くなる。
タイミングはおんなじなんだけど。

オケは、そういった、音色、音量の調整はされているんだろうけど、オリジナルを使っているようです。
しかし、オリジナルよりドラマチックな仕上がり。

歌も勿論、老成(失礼?)してはって、オリジナルのときの「ピッチ・シフター」的錯覚は皆無。
波の起伏が大きくて、ヒースクリフを呼ぶキャシーの姿が目に浮かびます。

・・・って、『嵐が丘』読んだことなかったりして。

それから、例の謎のエンディングは、謎でなくなっています。
GソロにVoのフェイクというか、シャウトが重なって、更に盛り上がってフェイド・アウト。

ひょっとして、オリジナルはVoを入れ忘れて、永年月の後に達磨の目を入れた、なんてことだったりして。
ちゃうか。

う~ん、その後、何回か聴いてたら、オリジナルの荒削り感もなかなか良いような気がしてきた。
優柔不断なのね・・・。

さてさて、アイチューンのバラ買い機能は、同名異きょくが表示されたりするので、折角だから他のアーティストのカヴァー・バージョンも聴いてみることに。

ならば、一風変わったアレンジを聴いてみたい。

因みに、原題はWuthering Heights

しかし、これは映画にもなっているはずだから、サントラ系は避けねばならぬ。
ある意味、賭けですな。

とりあえず、「ジャンル」欄を見ますと、唯一、「ラテン」にカテゴライズされているものを発見!

A Question of Honour/Dannilu

ぬ!
このおっさん何者?

Dannilu さんのこのアルバムに『嵐が丘』は収録されている。

検索してみると、日本語のページはほとんどヒットしない。

アマゾン、HMVなどの商品欄でも紹介文はないので、まったく分からんです。
しかし、ブラジル輸入盤であることは分かった。

・・・ブラジル人なら、おもろいアレンジしてるやろ。

・・・いや、この出で立ちは以外に普通のロック?

ええい!
聴いてみるべ!

♪♪♪~

うううむ、荘厳なイントロ。

教会の鐘、ティンパニー、重厚なシンセ、ストリングス(しかしシンセ)・・・。

サントラをつかんでしまったのか、はたまた、ヘビメタ?

お♪

それを打ち消すように、さわやかな、あのピアノのフレーズが(あのきょくだ)!

そしてついに現れた、その歌声は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

カウンター・テノール!!!

そういや、歌いまわしもクラシックぽい。
バックは、忠実に原曲をカバーしてますな・・・。

その後、この方のマイ・スペースを発見しましたが、限りなく組合の方に見える。

いや、それが悪いってんでなくて・・・、

私は空振りしたってこってす。


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