無理ですわ。携帯での更新は、ツアー中の禁煙宣言&頓挫と同じようにあえなく断念。
このブログの文体とスタイルを展開するのは、私の携帯操作技術からみて不可能だったのであります。
そういったわけで、ブログカレンダーは隙間が増えてしまい、ランキングも落ちているのでありますが、1週間不在にした間にブログジャンル「関西」が200人も増えている・・・。
全体では1万人も増えている・・・。
人気か?アメブロ。
もはやランキングにはこだわるまい、そう気持ちを入れ替えたのであります。
さて、空いてしまったカレンダーの隙間は「旅」カテゴリを追加して随時補填していくとして、さすがにツアーについても触れなくては、いかに趣味のブログで普段は音楽的な記述がないとは言え、問題があろうと思うので、ごく私的な総括めいたものを。
一週間のうち前半は、温泉地を巡る旅と言ってもいいほどのコースでありまして、度々サキタ氏が口にしていた「慰安旅行」を彷彿とさせたものでありましたが、それを満喫しつつも、江口氏・山下氏と私とでは、サキタ氏のプロジェクトへの参加の度合いに差があり、それはなかなかのプレッシャーでありました。
ごく客観的に見て、決して「器用な」タイプのミュージシャンでない私がそういった状況下で、サウンド面でいかに貢献しうるのか、はたまた、一度演奏した曲でも次に演奏する時には更に質の高いものへとベクトルを向ける一助となるように、毎日が試行錯誤であり創造の現場であったのであります。
そのモチベーションをひときわ高めてくれたのが、とある日の江口氏との深夜の会話であったのですが、江口氏はビール3杯目以降は記憶がなくなるということが、最終日に発覚したので、その会話を彼が覚えているかは怪しい。
しかし、酒に酔って記憶が無くなりつつも、まともに会話が出来る状態とは、実はピュアな心情が述べられる事の方が多いので、やはりそのときの会話には意味があったのです。
全てを言い放った後、きっかり15秒後には高イビキを上げる江口氏の傍らで、私がまんじりともしない夜を明かしたことなどは特に問題がないわけで。
睡眠と交換するのに十分に値する頭の体操が行われたわけです。
感謝。
そして、間にオフを挟まないツアーは私にとって初めての経験で、寝てる時以外は4人共に行動をし続けていたのであります。
一昔前に「成田離婚」というような言葉がはやったときがありましたが、これから共同生活を始めようと決意していた二人が新婚旅行から帰った成田空港で早くも離婚、というようなことがありうるような時代において、男4人が共同生活を一週間。
しかも、日々は平穏に流れていく・・・。
各々の役割分担が上手くいった、このことに尽きるような気がします。
何の役割分担化というと「コミュニュケーション上の」であります。
ある特定の個人が、家庭における・親友との間柄における・様々な楽団における役割はそれぞれ違っていて、その時その時に応じた役割を果たす(演じるではない)ことが、暗黙のうちに求められている。
そのような気がします。
少なくとも私はそう思っているのであります。
そして、今回のツアーではその配合具合が上手くいっていた。しかも日を重ねるにつれ、その感覚が強まっていったように思います。
そして、それは演奏にも現れていき、日ごとにバンド然とした一体感は深まっていった。
これは、熊本でコーディネイトしてくださった徹さんが後の福岡公演を観て「すごくよくなってる」とおっしゃった事、ツアー後半を一緒に回って下さったKAAS・大久保さんに「最終日が一番良かった」と言って頂いたこと、それが全てのような気が致します。
演奏の技量のすり合わせではなく、コミュニュケーションの深化。
そんな事を思った、実りある旅でありました。
そして蛇足ながら、個人的にはまだまだ進化する自信があるのであります。