昨日は江戸時代の歩きかたについてふれたところ、友人より「ナンバ走り」についてのコメントを頂きました。
「ナンバ走り」とは、「右手右足、左手左足を同時に動かす(現在は右手と左足、左手と右足ですね)」走り方でありまして、歩く際にも手足の動きは同様だったと思われます。
そして、そのような走り方(歩き方)は、その友人の見たテレビの解説によると、「刀を差すためその方が合理的である」というものであったらしいのですが、私は、「それならば飛脚とかはどうなんだろう・刀持ってないのでは?」と疑問を持ちまして、調べたところ、「ナンバ走り」と「飛脚走り」はほぼ同義ということで、「刀起源説」だけでは苦しいようで。
しかしそれでも、「ひょっとして、飛脚が帯刀していたら・・・」と言う可能性を考えると、件のテレビの解説の刀起源説もそれにあたると思われ、まずは飛脚画像を探す事に。
まずヒットしたのは、佐川急便の「飛脚くん」です。
まさにナンバ走り。
刀は差していません。
次に見つけた画像は転載禁止なので、こちらから 飛んでください。明治初年の写真です。
おお、これもナンバ走り。
やはり帯刀していません。あ、でも明治は帯刀禁止ですか?
・・・いや、明治9年からだそうです。
その他、各領内を描いた図などにも、画像があるようですが、こうなってきますと興味は飛脚自身に移るわけでして。
いろいろなサイトを見てみましたが、素人の私が解説するより、そちらを閲覧する方が楽しいと思いますので、リンクを貼っておきます。
まずは、ウィキペディアによる「飛脚 」の解説。
同、「ナンバ走 り」。
次に、日本郵政公社が運営する逓信博物館による解説 。
・・・飛脚の使った手形などの画像あり。また、帯刀もしていた、素行の悪い飛脚:「紀州の七里飛脚」、の着ていた派手な装束の画像、それからナンバ走りをしていない飛脚(!)の画も発見。
同じく逓信博物館ですが、興味は江戸以前の通信 へ・・・。
と、初めの関心はどこへやら、とキリが無いのでこの辺でお開きと言う事で。
因みに、ナンバ走りの極意は「足指で地面をつかむがごとく」とありましたが、それでは先般述べました、「薄氷をわたるが如し」とは相容れないような気がします。身体を「捻らない」のも、体力の温存のためのような事が書いてあり、まぁ、それはそうなんでしょうが、余りに「原因-結果」的な説明は面白くないわけでして、やはり、もうちょっと、古武道的精神論などを読みたいな、などと思っております。
あ、最後になりますが、ウィキの飛脚項目には、「飛脚のふんどし」と言うのがありまして、上に載せている佐川さんの飛脚君のふんどしに触ると幸運を呼ぶと言う、巷の噂があるそうです。
高速道路走行中が最も幸運度が高いなど、実際に試みて負傷した方がいるとか、いないとか・・・。
しかし、最近の佐川さんはハイカラなボディー塗装に変更になったようで、飛脚君にお目にかかることが難しいようです。カラー一新が上の噂と関係があるのか無いのか分かりませんが、飛脚君のほうがいいな~、と思うのは私だけでしょうか。
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まじめに調べ上げてくれてありがとうございます。
ちょっと「へえ~」なミニ知識を得ることができてとても感激です。
「昔は右手右足同時に出ていたんだよ、なんなら佐川の飛脚くんを見てごらんよ」なんてセリフで女子からの潤んだ熱いまなざしが期待できそうです。
それからこのブログを通じてキムのマッドな部分に触れることができておもしろいです。
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ちょっと「へ~」、が目標の私の心をくすぐる、うれしいコメント有難うございます。
調べ物については、突っ込みどころ満載と思いますが、ライトな「へぇ~」を探したい。こう思うのであります。
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コンニチハ
又、来ちゃいました
更新がんばってくださいね
おじゃましました。
では、また。